せっかく買った水草がしばらくたつと元気がなくなって、水の中をフワフワとただよっている・・・水が少し濁ってきて水質も良くなさそう・・・と思った経験がある方も多いと思います。
メダカ飼育、金魚飼育を始めて約半年、初めはメダカ水槽に水草を入れてにぎやかにしたい!と張り切っていましたが、しばらくするとふにゃにゃと元気がなくなり、最後には黒っぽくなってしまいました。
なぜ黒くなって育たなかったのか、水草はこんなものなの?と思っていましたが、ホームセンターの観賞魚コーナーを行き来するうちにいろいろ知識がついてきました。
ここでは、水草の「カボンバ」がうまく成長するポイントについてご紹介していきたいと思います。
カボンバはどんな水草?
水槽のレイアウトに人気のカボンバ、アナカリス。
金魚のおつまみ草としてアナカリスより少しやわらかめのカボンバを入れている方も多いと思います。
私もカボンバを金魚水槽に入れて飼育しています。
■カボンバ
●分類:ハゴロモモ科
●学名:Cabomba
●別名:金魚藻
カボンバは緑色のものが主流ですが、カボンバにはイエローカボンバやレッドカボンバといった種類もあります。
しかし、イエローカボンバやレッドカボンバは育て方が難しいため緑色のカボンバが主流となっているようです。
カボンバは別名「金魚藻」と言われている通り、水槽に入れると金魚がパクパク食べるので、金魚のおつまみ草として入れている方も多いです。
カボンバはどこで購入できる?
カボンバはペット用品を扱っているところやアクアリウムショップ、Amazonや楽天市場ネット通販でも取り扱っているのでネットで購入することもできます。
エビなどの生体がいる水槽に入れる際は農薬の影響を受けやすいため、無農薬のものを選ぶようにしましょう。
カボンバの価格はどのくらい?
カボンバやアナカリスといった水草は大きさ、国産or輸入によって価格が変わるので、水槽の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。
一般的には、国産のカボンバで3本で500円ほど、5本で700円ほどで販売されていることが多いです。
輸入もののカボンバや無農薬でないカボンバは同じ価格帯で10本前後で販売されています。
水草を育てるのに必要なライト
水草を育てるためには光合成に欠かせない光が必要です。
自然光が当たらない場所やお部屋のライトだけで十分に光が当たらない場所では、水槽向けのライトスタンドや水槽用のライトを設置してあげると水草が育ちやすくなります。
水草が育つ強さの光を十分に当てる
水草が育つためには光の強さが十分でないとうまく育ちません。
水中に届く光は光の屈折度合いによって変わりますが、光の強さが十分でないと水草にうまく届かず成長に繋がらないことも。
設置する場合は、光が十分に水草に届いているかどうかも見ておきましょう。
水槽、水草用のライトを使うと光の強さも十分なので簡単に対処できるのでおすすめです。
水槽用・水草、アクアプランツライト
ライトには水槽に取り付けるタイプのもの、スタンドタイプになっているものもあるので、取り付けたい場所に合わせて選ぶといいですね。
■GEX クリアLED リーフグロー 水草・植物を育てるライト
LEDライトはメーカーによって形状もさまざま。
設置環境、お好みで選んでみてくださいね。
水草が育つ条件3つのポイント
水草はただ水槽に入れるだけでは育ちません。
水槽に入れるだけで何もしないままだと、たちまち黒っぽくなり、成長しないままとけてしまったり腐ったようになることもあります。
では、水草を育てるにはどうしたらいいかというと、水草を育てる3つの要素を取り入れてあげると水草が成長できるようになります。
水草が育つ3要素
水草が育つにはこの3つがないと水草は成長しません。
二酸化炭素をもとに光合成で酸素を生成している水草は、光合成のための十分な光を必要とします。
水中の二酸化炭素を取り入れて光合成ができるようにLEDライトなどで十分な光を与えてあげることが大事です。
実際にこちらの水草植物育成ライトを使っていますが、水草がよく育つので伸びた水草を時々剪定しています。
また、水草の育成には水温も大事な要素の1つで、水草は水温が低いと良く育ちますが水温が高いと成長を止めてしまい、放っておくと腐ってしまったり水質に影響を与えてしまうこともあります。
水温を管理することも大切なポイントです。
暑い時期、暖房を使う時期は水温が上がりやすいので、エアコンなどをうまく使い室温を調整し水草が腐るのを防ぐことが大事なポイントになります。
水草が育たない、腐る原因は3つが不足しているから
水草が育つために必要な3つを見てみると、ここで心当たりがあるポイントが出てくるかもしれません。
私自身もそうでしたが、
- なぜ水槽にライティングをしているのか?
- 温度管理が必要なのか?
といったことを何となく不思議に思っていた面がありますが、ライティングは鑑賞のためだけでなく、水草の育成にも一役買っているんですね。
また、適切な温度を保つには温度管理が大切で、水温が高くなりすぎると水草がとけたり腐ってしまうこともあるので、温度管理が必要なことも分かりました。
水草が育つためには、育成に必要な3つのどれかが欠けてしまうとうまく育たないようです。
メダカ、金魚のおつまみ草ならカボンバがおすすめ
水槽によく入れられるカボンバとアナカリスで迷う方も多いと思います。
メダカ、金魚にはカボンバもアナカリスも向いていますが、カボンバの方がやわらかく金魚も食べやすいので個人的にはカボンバを選んでいます。
見た目も松の木みたいで、金魚の水槽の中でもとてもいい雰囲気を出してくれています。
カボンバは枝が細かいので多少多めに入れてもなじみやすく、LEDライトの光が広がりやすいのでこのような点でもおすすめです。
産卵床にはマツモもおすすめ
■マツモ
また、産卵床としても役立つマツモというこちらの水草もおすすめです。
水槽に入れて光とエアーポンプで酸素を与えるとぐんぐん伸びてメダカの隠れ家になるので稚魚の育成にも役立ちます。
初心者の方でも育てやすい水草なのでぜひ取り入れてみてください。
マツモがぐんぐん伸び、メダカの隠れ家として、産卵床にもなり産卵・稚魚がよく育っています。
ヒーターで温度調節をしているので、年中かわいい稚魚が数匹泳いでいます。
水草の育成に役立つ専用肥料
水草の育成には専用肥料も役立ちます。
使い方も簡単で、水槽設置時や水替え時に水10Lに対し5mlを入れるだけなので手軽に取り入れることができます。
液体タイプ、ブロックタイプ、錠剤タイプがあるので使いやすいものを試してみると良いでしょう。
注意点は淡水にしか使えないものもあるので、テトラ (Tetra) フローラプライドのように淡水用と書いてあるものは海水で育てる熱帯魚や観賞魚には向いていません。
ここは注意したいですね。
まとめ
水草の育成には、
- 光(光合成)
- 二酸化炭素
- 水温
の3つの要素が必要で、水温が高くなりやすい時期には水草が傷みやすくなるので注意が必要なんですね。
また、水草の成長を促進するアイテムとして水草の肥料を入れてあげるのもいいですね。
カルキ抜きと同じ要領で水槽の設置時や水替え時に少量入れてあげるだけで水草の成長も促してくれるので、ぜひ活用したいアイテムです。
水草は魚たちにとっての隠れ場所にもなるので、水草の育成もぜひ注目していきたいですね。