まどじょうの飼育を始めて3年ほど、今まで病気をしたことがありませんでしたが、ふと見ると背びれに赤くこすれたような症状を発見しました。
今まで水替えをした際も病気をしたことがありませんでした。
ですが、いろいろ調べてみると原因に思い当たることがありました。
ここでは、どじょうの赤班病(エロモナス病)について原因と対策、実際に治療をした経験を含めてご紹介していきます。
エロモナス病・赤班病とは(症状)
エロモナス菌が原因で発症する病気で、初期~中期症状であれば薬浴で治療が可能です。
エロモナス菌は飼育水の中に常に存在しており、通常は生体が影響を受けることはほとんどありません。
ですが、ちょっとしたきっかけでエロモナス菌が活発に働いてしまい、生体に影響を及ぼすことがあります。
主な症状は背びれなどが赤くなり白くこすれたような状態になります。
背びれなどに赤い斑点が出てきたりこすれたような状態やヒレにすき間ができてきたら注意して観察してください。
起きやすい原因・環境
エロモナス菌は飼育環境に問題なければ通常は生体に影響を与えることはありませんが、エロモナス病(赤班病)を発症する原因・環境にはこのような特徴があります。
- 頻繁に水替えをしたときなど水質が急激に変化したとき
- 水温が急激に変化したとき
このような急激な環境の変化が生じる状況が続くと生体が体調を崩してしまい、エロモナス菌の影響を受けやすくなりエロモナス病(赤班病)を発症しやすくなります。
また、春~夏の水温が上がりやすい時期は水質が悪化しやすくエロモナス菌の活動が活発になるので、適度に水替えをして過ごしやすい環境を作ってあげた方が良いでしょう。
効果的な治療法は薬浴
エロモナス病(赤班病)の治療は基本的に薬浴を行います。
薬浴の方法は、
- カルキ抜きした飼育水を用意する。
- エアーポンプを設置し酸素を供給する。
- 決められた用量の観賞魚用治療薬(魚病薬)を飼育水に入れる。
- 生体を飼育水に入れる。
といった方法で行います。
魚病薬には、
といった治療薬が使われます。
実際にはグリーンF ゴールドリキッドを使ってどじょうの治療を行いました。
他には観パラDという薬剤もよく使われているようです。
グリーンF ゴールドリキッド
観パラD
薬浴剤を購入できる場所
薬浴に使う魚病薬を購入できる場所は、
で購入できます。
初めて使う場合は、ホームセンターやアクアリウムショップで症状と使い方を教えてもらうと使いやすいです。
実際に使用したグリーンF ゴールドリキッドは初心者でも使いやすく、ホームセンターでも取り扱っています。
一般的な治療期間
穴あき病などの早期治療では4時間ほど、中期~の治療期間は5~7日間で、様子を見ながら必要に応じてさらに薬浴を行うこともあります。
赤い斑点やヒレに傷がある場合は1週間ほど様子を見て、完全にきれいに治っていれば水槽に戻してあげます。
実際にどじょうの薬浴に使った製品
先ほどもご紹介しましたグリーンF ゴールドリキッドを薬浴に使って治療を行いました。
10Lに対し10mlの使用量で、実際には飼育水3Lほどだったため、3mlをカルキ抜きした飼育水に入れ、エアーで酸素を補給してあげながら様子を見ました。
実際の治療期間
実際の治療期間としては、グリーンF ゴールドリキッドを入れた飼育水で約2週間ほど様子を見ました。
初めの1週間で赤みと表面の白っぽくふやけたような症状はだいぶおさまりましたが、まだ赤みがひいていなかったのでさらに1週間様子を見ました。
水槽に戻す方法
エロモナス病(赤班病)の症状起きていた部分が完治したら元の水槽に戻してあげます。
水槽に戻す際の注意点は、網などで生体だけを戻すこと。
治療中に入っていたバケツやケースの飼育水ごと戻してしまうと、飼育水に含まれている雑菌なども一緒に入れてしまうので、生体だけを戻してあげます。
まとめ
エロモナス病(赤班病)と飼育しているマドジョウのエロモナス病(赤班病)の治療を行った経験をご紹介しましたが、赤くなった背びれを見つけたときは「治療できるのかな?」と心配になりました。
魚病薬といった治療薬を使ったことが今までにありませんでしたが、ホームセンターでどんな治療薬が効くのか、使いやすい魚病薬を教えてもらい、初めてでも治療を行うことができました。
エロモナス病(赤班病)は初期であればすぐに完治しますが、中期以降になると治療期間も長くなる傾向があるため、日ごろから様子を見て早めに見つけることが大切です。
初心者の方、観賞魚の治療を行うのが初めてという方など、参考にしていただければと思います。