水槽で生き物を飼育していると食べ残しなどが原因で水槽内の汚れが気になってきます。
水槽のお掃除をしてくれる生き物の中でもドジョウは水槽のお掃除をしてくれるの?どんな生き物がお掃除してくれるの?といったことを知りたい方も多いと思います。
ここでは、実際に飼育しているお掃除をしてくれる生き物も含めて水槽のお掃除をしてくれる生き物についてご紹介します。
水槽をきれい保つ水質調整剤もご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
食べ残しをお掃除してくれる生き物(ドジョウなど)
食べ残しは水槽が汚れる原因の1つですが、食べ残しをお掃除してくれる生き物を一緒に飼育していると食べ残しをきれいにしてくれます。
食べ残しをお掃除してくれる生き物にはこのような生き物がいます。
水槽の大きさによって飼育できる生き物は異なりますが、60㎝以内の一般的な水槽で育てるならドジョウなど一般的な大きさの水槽で飼育できる生き物が良いでしょう。
食べ残し対策にはバクテリア補充の水質調整剤も効果的
水槽内の食べ残し対策にはテトラ バクテリアといった食べ残しを分解してくれる水質調整剤を使う方法もあります。
バクテリア(バチルス菌)の働きで食べ残しや生き物のフン、枯れた水草も分解・除去できるので飼育水の白にごり対策にもおすすめです。
水槽の立ち上げ時や、食べ残しやフンなどの汚れ、水草による水槽内の汚れが気になるときに役立ちます。
水槽のガラス面の藻をお掃除してくれる生き物
長い期間生き物を飼育していると少しずつ増えてくるのが水槽の壁面やレイアウト用品につく藻などの緑色の汚れ。
早い段階でお掃除すればきれいになりますが、日ごろから緑色の汚れをお掃除してくれる生き物がいるとお掃除も楽になるのでありがたいですよね。
少しずつですが緑色の汚れをお掃除してくれる生き物にはこのような生き物がいます。
水槽内の壁をお掃除してくれるエビやタニシなどの貝類ですが、ミナミヌマエビやヤマトヌマエビは食べ残しのお掃除もしてくれます。
貝類の中でもラムズホーンなど繁殖力の高い生き物は2~3匹水槽に入れた後何十匹にも増えることも。
水槽の中にたくさんくっついているという状況になることもあります。
水槽に貝類を入れるときは増えすぎて困った・・・という状況を回避するためにも繁殖力の高さについても確認して迎えましょう。
コケをよく食べてくれる熱帯魚
水槽内のコケを食べてくれる生き物にモーリーという熱帯魚もいます。
モーリーは体長4~5㎝くらいで、オレンジやブラック、ホワイトなどのカラー品種が主に流通しています。
水槽内の壁などについたコケをよく食べます。
稚魚はメダカの稚魚に似ていてとてもかわいいです。
熱帯魚なので25℃前後に水温を安定させるためヒーターは必ず入れてあげましょう。
コケ対策には苔の発生、予防の水質調整剤も効果的
コケ対策にはテトラ コケブロックのような発生したコケを減らし、コケの予防もできる水質調整剤を使う方法もあります。
テトラ コケブロックは2週間ほどゆっくり時間をかけて苔を減らしていく水質調整剤です。
淡水用なので海水飼育の水槽には使えませんが、ドジョウ水槽やメダカ水槽などのコケ対策におすすめです。
すでに発生したコケの対策もできます。
実際に飼育している水槽をお掃除してくれる生き物
実際にはドジョウとミナミヌマエビ、ラムズホーン、カバグチカノコガイ、ブラックモーリーを飼育しています。
マドジョウ
金魚とドジョウを一緒に飼育したときは、ドジョウが金魚の食べ残しをきれいにしてくれたり、とても活躍してくれました。
底砂をよく口に含んで水槽内をあちこち動き回っています。
ミナミヌマエビ
水槽内の藻や飼育水の水カビなども食べてくれるミナミヌマエビ。
ミナミヌマエビがドジョウの食べ残しを食べてくれていたり、一緒にご飯を食べていたりしています。
ブラックモーリー
ブラックモーリーは水槽の壁や水中の水温計のケーブルなどをよくつついてコケを食べるようなしぐさをしています。
水温計のケーブルをぐいぐいと引っ張るほど力が強く、コケをよく食べます。
ラムズホーン
水槽の壁にくっついてコケを食べてくれる貝。
とてもよく働いてくれますが繁殖力が強くあっというまに数十匹に増えていくので、少し管理が大変なところもあります。
カバグチカノコガイ
水槽の壁にくっついてコケを食べる貝で、個体によって1~2㎝と大きさもさまざまです。
水槽の壁に卵を産み付けますが繁殖力はあまり強くありません。
ただし、産み付けた卵はスクレイパーでこそぎ落とさないと取れないほど密着力があります。
増やさない場合は壁に卵を見つけたら除去し、ときどき様子を見てみましょう。
完全に汚れをきれいにできるわけではない
水槽内のお掃除をしてくれる生き物をご紹介しましたが、お掃除をしてくれるからといって何もせず常に完全にきれいな状態を保つことができるというわけではありません。
フンは定期的にスポイトやネットで取り除く
お掃除をしてくれる生き物もフンをするので、常に完全に汚れがなくきれいな状態を保つことは難しいと思います。
特にどじょうは体も15~20㎝ほどど大きく、その分フンも大きいため短期間で水槽の底にたまりやすくフンがたまると水質の悪化にもつながります。
貝類はフンが少ないイメージがありますが、貝のフンも意外に多くフンが水槽の下にたまって底砂が黒っぽく汚れてくることもあります。
お掃除をしてくれる生き物を入れた後でも、定期的に水替えを行ったり、水槽内の下にたまった汚れをスポイトやネットなどで取り除くようにしましょう。
対応した水質調整剤で水槽内をきれいに保つ
食べ残しやフン、枯れた水草をバクテリアの力で分解・除去する水質調整剤(テトラ バクテリア など)、コケ対策ができる水質調整剤(テトラ コケブロック など)を使うと水槽をきれいに保つことができます。
水槽内には一定のバクテリアが存在することで汚れを分解し水質を安定させ、過ごしやすい環境を作ることができるので、水質調整剤をうまく取り入れるといいですね。
水槽の水替えをした後のバクテリア不足による白にごり対策にもおすすめです。
また、コケは増えすぎると後で掃除が大変なので、コケブロックなどで予防しておくとコケが増えるのを防ぎ水槽内をきれいに保つことができます。
この2つの水質調整剤は水槽をきれいに保つためにぜひ常備しておきたいアイテムです。
水替え後に使うと不足したバクテリアを補充でき、白にごり対策もできます。
淡水用なので海水飼育の水槽には使えませんが、ドジョウ水槽やメダカ水槽などのコケ対策におすすめです。
すでに発生したコケの対策もできます。
水槽内に汚れが付きにくくきれいに保つポイント
水槽内をお掃除してくれる生き物と一緒に飼育すると食べ残しや藻などの汚れが発生しにくい環境をつくることができますが、水槽内をより長くきれいに保つポイントにはこのようなポイントがあります。
- エアレーションをして水槽内の飼育水に流れを作る。
- エアレーションと水中フィルターで水槽内の汚れをろ過する。
- 汚れは軽いうちにやわらかいスポンジなどできれいにふき取る。
- 水槽内の生き物の数を増やしすぎない。(適度な数に調整する)
- レイアウト用の飼育用品を増やしすぎない。
- テトラ コケブロックのようなコケ抑制剤を使う。
飼育水を適度に循環させることで汚れが滞留するのを防ぐことができ、水質を安定させることができるため汚れを発生しにくくすることができます。
おすすめのエアレーションについてはこちらの記事でご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
また、汚れは初めのほうで拭きとってあげるとこびりついて取れないといったことを防ぐことができるので、やわらかいスポンジがついたお手入れ用品などを活用して早い段階できれいにすると良いでしょう。
スポンジにはロングハンドルタイプのスポンジと水槽内に手を入れて直接お掃除するタイプがあります。
ロングハンドルタイプのスポンジ
水槽のお手入れスポンジ
また、水槽の大きさに対して生き物の数が多かったり、レイアウト用品が多いとその分水槽内に汚れがたまりやすくなります。
飼育数は水槽の大きさに適しているか?レイアウト用品は多すぎないか?お手入れしやすいか?といった点も気を付けてみておきたいですね。
コケによる水槽内の汚れを防ぐためにはテトラ コケブロックのような水質調整剤を使って予防しておくのも効果的です。
淡水魚を飼育する際はこのような水質調整剤を一緒に使うとコケがつきにくくなるのでぜひ取り入れてみてください。
まとめ
水槽の汚れはきれいにしていても時間が経つごとに少しずつ出てきますが、食べ残しや水槽の壁をお掃除してくれる生き物を一緒に飼育すると汚れがたまりにくくなるので助かりますね。
ですが、お掃除してくれる生き物のフンも出るので常に完全にきれいな状態を保つことは難しいようです。
フンなどで水槽の底が汚れてきたらスポイトやネットで取り除いてあげましょう。
食べ残しや汚れ対策には汚れを分解・除去してくれるバクテリアの補充やコケ対策ができる水質調整剤を使うと水槽内をきれいに保つことができます。
水質調整剤をうまく取り入れて水槽内をきれいに保てるといいですね。
また、軽い汚れは早い段階で軽くふき取るといったことも大切です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。