8月にメダカ飼育を始めて約3ヶ月、その間何度かメダカが卵を産みましたがなかなか孵化しませんでした。
産卵床についた卵を採卵して別の容器に入れていたのになかなか孵化しない・・・
カビが生えたり成長が止まって孵化しないまま数週間が経過してしまったこともありました。
ここでは、メダカの稚魚が孵化するようになった2つの方法
- 水族館で聞いた稚魚の孵化の方法
- 水草を入れて産卵・孵化・稚魚を育てる方法(親メダカと同じ水槽で稚魚を育てる方法)
をご紹介します。
メダカを孵化させたときに参考になった管理のポイントを載せているのでメダカの卵が孵化しない、という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
メダカの産卵、孵化に適したフードです。
粒状のフードで、メダカもよく食べてくれています。
メダカの卵がなかなか孵化しないと気になっている方、ぜひ一度試してみてください。
メダカの卵が孵化しない6つの理由
産卵はするけどなかなか孵化しない・・・そんなとき訪れた水族館で「卵を孵化させる方法」を聞き、初めてのメダカの稚魚を見ることができました。
その後、産卵した卵や稚魚の隔離を行わず水草を入れて産卵、稚魚を育てる方法も実践しています。
ヒーターと水草を入れて一年中、水槽の中で稚魚が育っています。
ここでメダカの卵が孵化しない理由についてみてみるとこういった6つの理由があることが分かりました。
1. 水温が低すぎる、高すぎる
水温はだいたい26度前後で孵化しやすいといわれていますが、それより低すぎたり高すぎても孵化しにくくなります。
メダカの産卵、孵化がさかんになるのは暖かくなる春~夏頃なので、孵化しやすい時期の気温に合わせた温度設定を維持することが大切です。
エアコンでお部屋の温度を管理したり、ヒーターを使って水温を26度前後に保てるようにしてみると良いでしょう。
小型で設置しやすく赤いランプのON、OFFでヒーターの動きを示してくれるのでとても分かりやすいです。
2. カビの影響
メダカは一度に5~6個の卵を産むことが多いですが、一緒にくっついた状態で産卵することも多く、2~3日すると他の卵に無精卵などの理由でカビが生えてしまうこともあります。
卵に生えたカビは他の有精卵にも影響することがあるので、卵にカビを見つけたら影響を受けていない他の卵と分けておきましょう。
早めに見つけることで影響を受けにくくなるので、産卵していたら適度に卵の様子を見てあげると良いでしょう。
3. 水質の影響
水質の悪化も孵化しにくい原因になるので、水質を安定させるようにしましょう。
卵に生えたカビも水質の悪化に繋がるのでカビには注意したいですね。
水道水でも一晩置いておけばそのままメダカ飼育に使えるので適度に水換えを行い、水槽の4分の1ほどの水量を交換してあげます。
メダカの水つくりには水質調整剤を活用すると時間をかけずにメダカに最適な水を作ることができます。
■カルキ抜き
メダカの水つくりはカルキ抜きとバクテリア不足による水の白にごり対策にも役立つ水質調整剤です。
透明な飼育水を維持しやすくなります。
さらに、メダカの繁殖に適した飼育水を作る水質調整剤もあります。
よりメダカの産卵・孵化を促したい場合は繁殖向けの水質調整剤を活用するのもおすすめです。
■産卵繁殖用水つくり
カルキ抜きした飼育水に混ぜると産卵期に適したヨウ素やミネラルを含んだ飼育水を作ることができます。
4. 無精卵だった
産卵した卵が無精卵の場合は孵化することはなく、時間の経過とともにカビが生えることが多いです。
他の卵に影響を与えたり水質の悪化にもつながるので、できるだけ取り除いてあげるようにしましょう。
5. 光(日光)の照射が足りていない
光(日光)の当たる時間もメダカの孵化に影響しています。
これは産卵のときも同じで、日照時間(光が当たる時間)が足りていないと産卵、孵化がしにくくなります。
室内で日光が当たらない場所で飼育している場合は、水槽にライトを設置して光が当たる時間を確保してあげましょう。
日中にライトを点けて日没ごろになったらライトを消してあげます。
人間と同じようにライトの点けっぱなしはメダカの生活リズムに影響を与え、ストレスで弱ってしまう原因になるので、夜間は水槽ライトを消しておきましょう。
コンパクトタイプで設置しやすいライトをお探しの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
6.親メダカの栄養(フード)が合っていない
卵が孵化しないとき、親メダカの体調に影響を受けることがあります。
産卵の記事でもご紹介しましたが、フードを変えるだけで産卵しなかったメダカがたくさんの卵を産むようになったこともあります。
親メダカの体内に不調がある場合もありますが、栄養面を変えてあげるのも効果的です。
テトラ (Tetra) キリミン ブリードはメダカの繁殖期向けのフード。
メダカの卵がなかなか孵化しないと気になっている方はぜひ一度試してみてくださいね。
水族館の担当者に孵化させる方法を聞きました!
水族館の方にメダカの卵が生まれたときの取り扱いについて聞いてみました。
メダカの卵を入れる飼育水はカルキ抜きした方がいい?
有精卵、無精卵の判別方法は?
メダカの卵の管理方法は?
など、メダカ飼育に役立つ情報を聞いたのでここでご紹介したいと思います。
水族館で聞いたメダカの卵を孵化させる方法・ポイント
メダカの卵が孵化しない理由について見てみましたが、実際に水族館で聞いたメダカの卵を孵化させる方法をここでご紹介したいと思います。
それぞれの方法について詳しく見ていきたいと思います。
【ポイント1】一晩置いた水道水に卵を入れる。
メダカの卵は水質調整剤でカルキ抜きした方がいい?と迷ってしまいますが、水道水を一晩置いておけばカルキ抜きの水質調整剤は使わなくてもOKなのだそうです。
実際に水族館でもメダカの卵を育成していますが、順調に卵が育ってもうすぐふ化しそうなところまできている卵も展示されていました。
もちろん、ふ化した小さい赤ちゃんメダカもいて展示水槽の中で元気に泳いでいました。
カルキ抜きした方がいい?と思っていましたが、一晩置いておくと水道水をそのまま使えるんですね。
【ポイント2】 メダカのお腹、水草についている卵は別の飼育容器に移して観察する。
メダカのお腹や水草についている卵は別の容器に移して経過を見ます。
水族館では産卵日ごとに小さなケースで卵を育成していました。
自分で育成するときは産卵日ごとに・・・は手間がかかるかもしれないので、別の容器にまとめて分けておくと管理しやすいのでいいですね。
飼育容器についてはこちらの記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→ 初めてのめだか飼育、最低限必要なものは?飼い方はどうする?おすすめ飼育用品
【ポイント3】 卵が複数くっついているときは、1つずつに分けておく
メダカのお腹や水草にいくつかの卵がまとまってくっついている場合は、1つずつに分けておくといいそうです。
そうすると、受精した卵が受精していない卵に生えたカビの影響を受けにくくなるのだそう。
お腹についている卵も水草についた卵も同じように、1つずつ分けておくといいそうです。
卵を1つずつ分けるときはどうやって分けたらいい?
メダカのお腹についている卵は水中でネットにメダカを入れ、筆で軽くお腹をこすると卵を取りやすいそうです。
水草についている卵は筆、スポイト、指で直接取ってもOK。
「指で?!」と思いますが、メダカの卵は意外と強いのだそう。
実際にやってみると、水草や産卵床にくっついている卵は指(素手)でやさしくつまんだ方が取れやすく、筆やスポイトを使うよりも簡単に採取できます。
手袋を使うより素手でつまんだ方が感触が分かりやすいので手早く作業ができます。
指で触ると卵がつぶれるのが心配だけど?
指で触るなんて卵がつぶれてしまいそうでこわい・・・と思いますよね。
私も「指で直接触る」と聞いたときは「つぶれたり空気に触れても大丈夫なんですか?」と聞いてみました。
水族館の方によると、指でつまんで手のひらの上で1つずつ分ける程度の作業なら、空気に触れることは少ないので大丈夫とのこと。
また、受精した卵は指でそっと触る程度ではつぶれないほど固くなるので、指で軽くつまむ程度でつぶれることはほとんどないそうです。
卵を見つけたらすぐに作業をする
逆に受精していない卵は指で触れるとつぶれやすいので、つぶれてしまった場合は受精していない「無精卵」の場合が多く、受精しているか、していないかのめやすにもなります。
ただし・・・
日にちが経つと受精卵もやわらかくなるので卵を見つけたらすぐ分ける作業をするのがポイントなのだそうです。
こうして聞いてみるとメダカ飼育はいろんな発見があって面白いですね。
たくさんのメダカを元気に育てられるように頑張りたいと思います。
【実践中】水草を入れて産卵・孵化するようになった方法
メダカの飼育を始めてから約2年、水族館の方から聞いた方法やいろんな方法を試してきました。
しかし、卵を分けたり稚魚を分けたりとやってみたけど難しい、うまく育たなくてやり方が合っているのか分からないということもありました。
そんな中、ほとんど自然に任せる状態で産卵・孵化する方法が自分なりに定着してきたのでここでその方法をご紹介します。
卵を分けたりする作業もほとんど必要なく、メダカが自然に増え、お手入れも簡単な方法です。
(というより、ほぼ自然任せな方法という感じです。)
今までいろんな方法を試してきたけど、うまく孵化しない、お世話が難しくて長続きしない、という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
【ポイント1】水草を入れて隠れ場所を作る
一番効果的だったポイントが水草のマツモを入れることでした。
マツモを入れるとメダカの隠れ家になり、卵や稚魚も親メダカから隠れることができます。
また、光を当てると自然に増えていくので光を当ててあげると自然に成長して常にマツモがメダカの隠れ家の役目をしてくれます。
今までアナカリス、カボンバ、ほてい草、アマゾンフロッグピットといった水草を入れてみましたが、マツモは腐ったり溶けたりすることもないのでお手入れもほとんど必要なく扱いやすい水草です。
↑マツモの間でメダカの稚魚が泳いでいます^^↑
メダカの産卵→孵化→成長の過程にとても役立ってくれているマツモ。
本来は卵を水槽内で分けた方が良いと思いますが、マツモを入れてからはメダカの卵、稚魚を分けなくても自然に繁殖しています。
【ポイント2】水槽用ライトを当てて水草を育てる
マツモは水槽に浮かべてライトを当てるとぐんぐん伸びていくので、育てやすくメダカ飼育に適しています。
ライトにはスタンドタイプ、水槽に取り付けるタイプのものがあるので、取り付けたい場所に合わせて選ぶといいですね。
LEDライトはメーカーによって形状もさまざま。
設置環境、お好みで選んでみてくださいね。
水槽ライトを取り付けた後は、日中にライトを点けて日没ごろになったらライトを消してあげます。
人間と同じようにライトの点けっぱなしはメダカの生活リズムに影響を与え、ストレスで弱ってしまう原因になるので、夜間は水槽ライトを消しておきましょう。
また、水草がうまく育たない、すぐにダメになってしまう、メダカの稚魚が育たない、といったことを感じている方は一度マツモを試してみてください。
水槽に入れてライトを当てるとぐんぐんと成長して育てやすく水槽も汚れにくいのでおすすめです。
【ポイント3】ヒーターで水温を安定させる
メダカ用ヒーターを入れて水温を23~25℃前後に安定させます。
ヒーターは水槽に入れて電源を入れるだけの簡単設置で使いやすいテトラ (Tetra) 26℃ 50W 安全カバー付 ミニヒーターがおすすめです。
直径30~40センチ幅(大きめの太鼓鉢程度)の水槽ならミニヒーターで十分温度を安定させることができます。
【ポイント4】エアーポンプで酸素を送り、ろ過装置で水を循環させる
エアーポンプを設置して水槽内に酸素を十分に供給してあげます。
エアーポンプで酸素を送り飼育水を循環させることでメダカにとって室内でも良い環境を作ることができます。
- ヒーターで水温を安定させる。
水温が一定の温度に保たれることで産卵を促すことができる。 - エアーポンプで酸素を供給する。
メダカに酸素をしっかり送り、排出された二酸化炭素を水草が光合成で酸素に変えてくれるので、良い循環が生まれる。 - 水中フィルターを使って水質を安定させる。
水中フィルターは飼育水をろ過して水質を一定の状態に保ってくれるので、水質の悪化を防いでくれる。エアーポンプと一緒に使いたいアイテム。
■エアーポンプ:ニチドウ ノンノイズ S100
実際に使っているエアーポンプは、「NON-NOISE S100」「スドー エアーチューブ」「水作エイトコア(Sサイズ)」の3点です。
一度、追加のエアーポンプを設置するため他社さんの静音設計のエアーポンプを使ってみましたが、音の静かさが格段に違いノンノイズに切り替えたことも。
大きさもコンパクトで省スペースで設置しやすいエアーポンプです。
ノンノイズについてはこちらの記事で詳しくご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
■エアーチューブ:スドー デラックスチューブ 白
固さは好みによるところで、カラーも白・クリア・黒などさまざま。
いろんなエアーチューブを試してみるのも良いと思います。
実際にエアーポンプ( NON-NOISE S100 )につないでいる「スドー エアーチューブ」は、ソフトタイプで水槽に設置するときも扱いやすい点がおすすめです。
■水中フィルター:水作エイトコア S
水槽の飼育水のろ過におすすめなのが「水作エイトコアシリーズ」です。
直径30~40センチ幅(大きめの太鼓鉢程度)の水槽ならSサイズで酸素を十分に与えることができます。
好みに合わせてカスタマイズすることもできます。
さらに小さめの水槽をお使いの方には水作エイトコア ミニもあります。
ご紹介したヒーター、エアーポンプ、チューブ、水中フィルターの4点はメダカ飼育でぜひ設置したいアイテム。初心者でも扱いやすいのでメダカ飼育を始めたばかりという方にもおすすめです。
参考にしてみてくださいね。
【ポイント5】メダカの産卵期、繁殖期向けフードを与える
冒頭でもご紹介したとおり、メダカの産卵期、繁殖期向けのフードを与えるのも1つのポイントです。
普段からよく食べてくれているので、なかなか産卵、孵化しないと気になっている方はぜひ一度試してみてくださいね。
水草(マツモ)を入れる、ライトの設置、ヒーターとエアーポンプを入れる、産卵期・繁殖期向けのフードを与えるといったポイントをご紹介しました。
この方法で安定的に産卵、稚魚が孵化し成長しています。
今まで何をやってもメダカの産卵、稚魚の管理がうまくいかないとお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
メダカの卵は意外と丈夫、慎重になりすぎなくてもOK
メダカの卵の管理について聞いてみると、
- メダカの卵を指でつまんでも大丈夫
- 水は水道水を1晩置いたものでOK
ということから、メダカの卵は意外に強いんだな、丈夫だなと不思議さと発見を感じます。
見た目が小さくて透明で触るとつぶれてしまいそうなので、自分では指で触るという発想は起こりませんでしたが、実際にやってみると丈夫なことに驚きです。
水族館で聞かないときっと試さない方法だっただろうな・・・と思います。
ここで気づいたのは・・・
スポイトを使ったり、飼育用品を使って丁寧に管理する方法ももちろん良いですが、あまり慎重にこだわらなくても十分育てることができるんだということです。
孵化させるためにデリケートに慎重にお手入れをしてあげたいと思いますが、意外とシンプルに管理する方が育ちやすいこともあるようです。
大事なかわいいメダカの卵なのでまめにお手入れをしたくなりますが、あまり慎重になりすぎて手をかけすぎないことも大事なポイントになるようですね。
メダカの稚魚初めての孵化は11月中旬
真ん中の黒っぽい点が卵から孵化したメダカの稚魚です。
ちょっと分かりにくいですが・・・
生まれてまだ1日目、体は透き通っていて眼とお腹が少し黒っぽいのでよーく見ると稚魚の姿が何とか分かります。
メダカの卵が孵化するまで約10日
初めて孵化したメダカの卵が孵化するまでの日数は約10日。
そろそろ10日過ぎるよねー?と朝、飼育容器を除くと4~5ミリくらいの小さいメダカがチョロチョロ~っと泳いでいました。
初めに目に入ったのが真っ白な卵の抜け殻だったので、「カビが生えてダメになったのか・・・」とがっかりした後だったので、喜びも倍増でした。
稚魚はずっと見ていられるくらいかわいくこれからの成長が楽しみです。
稚魚は上から見ると分かりやすいです。
大人のメダカ同様、黒い眼と背中のラインが出ているので稚魚を移動するときは上から見ると分かりやすいです。
めだかの孵化Q&A
メダカの孵化について気になる疑問をここにまとめてみましたので、いろいろやってるけど孵化しない・・・という方は参考にしてみてください。
孵化しないのは室温=水温のせい?
なかなか孵化しないと悩んでいた中初めて孵化した2つのメダカの卵。
それから続いてメダカの卵を採卵しましたが、1週間しても10日近くなってもなかなか孵化しない状況に。
何でかな・・・と考えてみると、1つ思い当たるのは「室温」です。
初めて孵化したときは、11月初めで暖房温度25度、なかなか孵化しないなーというこのときは暖房温度23度を維持していました。
「もしかして室温が低い?」
と25度設定に変更してみました。
すると、25度設定にしてから・・・
2日続けて卵が孵化しました。
2匹だったメダカの稚魚が5匹増えて一気に7匹に。
水温管理はしていませんでしたが、やはりメダカの卵が孵化するには「室温」=「水温」が大きく関係しているようですね。
これもまた1つ勉強になりました。
なかなか稚魚が孵化しない?と思っている方は室温をぜひ参考にしてみてください。
卵を孵化させるにはヒーターを使った方が良い?
メダカの稚魚の孵化には水温も関係していますが、それならヒーターをつけといた方がいい?と思うところもあります。
ヒーターをつけた飼育水の中なら温度も安定し孵化しやすいかもしれませんが、1月〜2月の寒い時期でもヒーターなしで室温が25度以上あれば孵化しているのでなくてもいいようです。
室温が25℃以下になる場合は先ほどご紹介したヒーターを入れてあげると水温が安定するのでぜひ活用してみてください。
孵化しないのは飼育容器が小さいから?
メダカの卵を採卵して親と別の飼育容器で管理する場合は、大きめの容器を用意する方がいいでしょう。
飼育容器が小さいとどうしても水質が悪くなりやすく、カビが生える原因となるようです。
初めは卵が小さいからと500mlのペットボトルを半分に切ったものを使用していましたが、どうしても水が濁りやすく、数日するとモヤモヤっとしたものがちらほら・・・
もうすぐ孵化しそう!というところまで育った卵も孵化しないまま数週間・・・
卵にカビが生えやすく「なかなか孵化しないのは小さい容器で管理していたから?」と思うようになりました。
その後、たっぷりのお水で卵を管理するようになるとカビでダメにすることもなくなり、ほとんどの卵が孵化しました。
メダカの卵が孵化しない原因には水質の悪化も1つ考えられるので、卵を孵化させるなら800mlくらいは水の量があるといいようです。
飼育容器についてはこちらの記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→ 初めてのめだか飼育、最低限必要なものは?飼い方はどうする?おすすめ飼育用品
孵化しないのは飼育水のせい?
メダカの卵はカルキ抜きした飼育水がいいですが、水質調整剤を使わなくても、一晩おいておけばカルキが抜けるのでわざわざ水質調整剤を使う必要はないのだそうです。
後ほどご紹介していますが、水族館の方にお話しを聞いてみると、カルキ抜きの水質調整剤を使わなくてもメダカの稚魚は育つので水族館では水道水を一晩置いたものを飼育水に使っているそうです。
- 水道水をそのままつかってもいい?
- カルキ抜きの水質調整剤を使った方がいい?
と悩む方も多いと思いますが、水道水を一晩置いたものを使ってもOKなんですね。
実際にこの方法でメダカの卵を孵化させることができたので、なかなか孵化しない、飼育水はどうしたらいい?と考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
水質調整剤を使う場合はメダカの水づくり用の調整剤があるので、こちらを活用してみるのもおすすめです。
また、メダカの繁殖向けの水質調整剤を使うのも1つの方法です。
なかなか産卵しない、孵化しないとお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
メダカの卵を孵化させるなら水質が大事
飼育容器の大きさも関係しているようですが、「水質」が影響していることも考えられます。
小さい容器だとどうしても水質が悪くなりやすく、カビが生えやすくなるので、小さめの容器で管理する場合は「水質の悪化」に気を付けましょう。
数日に1回は水の交換をして、水の中にモヤモヤっとしたものが出てくる前に飼育容器の3分の1~2くらいの水を入れ替えてあげるとカビの発生を抑えやすくなります。
初めて卵から孵化したメダカの稚魚、GEXの飼育容器(0.8リットル)を使いました
メダカの卵と稚魚の飼育におすすめ、GEXのメダカ元気シリーズ「卵、稚魚用クリアケース」。
コンパクトサイズのクリアケースで、メダカの卵の観察や稚魚の飼育がしやすい飼育ケースです。
稚魚の間はしばらくエアレーションは必要ありませんが、ふたに空いている穴はエアレーションや餌やりに使えて便利です。
GEXのクリアケースはコンパクトサイズで場所を取らないので、水槽わきに置いたり、ちょっとしたスペースに置けるのがいいですね。
調子の悪いメダカの塩浴にもおすすめです。
水中フィルターで水質を安定させる
メダカの卵の孵化・稚魚を育てるなら水中フィルターを入れて水質を安定させた方が育てやすくなります。
コンパクトなめだかの水槽でも使いやすい水中フィルターでおすすめは「水作エイトコアシリーズ」です。
こちらは30~40cm以下水槽用の水作エイトコアSサイズになります。
さらに小さめの水槽をお使いの方には水作エイトコア ミニもあります。
お手入れが簡単で音も静かなので初心者でも使いやすく、サイズ・アクセサリも豊富な水中フィルター。好みに合わせてカスタマイズすることができます。
水中ポンプは空気を送るエアーポンプとエアーチューブを繋いで使うので、エアーポンプ・エアーチューブを一緒に用意します。
エアーポンプ・エアーチューブについては「【実践中】水草を使って継続的に産卵・孵化するようになった方法」の項目【ポイント2】で水作エイトコアと一緒にご紹介しているので参考にしてみてくださいね。
2週間以上経っても孵化しない場合
卵は約10日で孵化することが多いですが、カビも生えていないのに2週間経っても孵化しないこともあります。
この場合はカビは生えていなくても
- 卵が成長していない
- 無精卵だった
ということが考えられます。
どちらも見た目はカビや白くなるといった変わりがなくても、何日待っても孵化しない場合があります。
孵化する前の卵の様子
メダカの卵が孵化する前はどんな状態かというと、共通して言えることは、
- 卵の中に透明感がありメダカの体と目がはっきりしていること。
- 時々卵の中でメダカの稚魚が動くこと。
です。
2つ目の稚魚が動くことというのは、孵化直前、もしくは前日くらいに見られる動きですが稚魚が動く様子が見られなくても特に問題ではありません。
孵化が近い卵の状態
- 卵が7~10日くらい経って白っぽくなっていない
- 周りに糸状のモヤモヤが増えてフワフワとボール状になっていない
- 卵の中が透明でメダカの体と目がはっきり見える状態
であれば、孵化は間もなく・・・といったところでしょう。
メダカの卵の中が透明であることは特に孵化するかしないかの判断めやすになるポイントです。
10日くらいたって卵の中が透明であればほぼ孵化するといっても大丈夫でしょう。
逆に、周りに白いモヤモヤができていたり、卵の中が白っぽくなってきた場合は孵化する可能性が少し低くなるのでカビを寄せ付けないように飼育容器の中をキレイにしてあげて様子をみてあげましょう。
産卵しないときはヒーターで水温を安定させると効果的
メダカの卵が孵化しない、ということ以前に、10月頃になるとメダカは産卵をしなくなります。
10月に入ると温度が下がるので産卵期が終わりメダカは産卵しなくなるんですね。
メダカに産卵させるには?と調べてみると、熱帯魚の飼育などに使われるのと同じようにメダカ飼育向けのヒーターがあることが分かりました。
ホームセンターで見てみると、価格帯はだいたい2000円~3000円前後。
ヒーターで水温を上げてあげると産卵することが分かったので、初心者でも使いやすいもので2000円くらいのヒーターを設置してみました。
メダカの産卵には水温が関係しているようなので、夏以降もメダカの産卵、孵化、稚魚の飼育をしたい場合はヒーターを設置すると効果的であることが分かり1つ勉強になりました。
ヒーター設置後、メダカが産卵したので採卵後、先ほどご紹介したGEXのクリアケースで何度か水替えを行い約10日でメダカの稚魚が孵化しました。
メダカ飼育を始めてみると子どもより私の方がハマってしまいました・・・。
現在孵化した稚魚は7匹。
元気に成長してくれるようにこれからも研究しながら見守っていきたいと思います。
メダカが産卵しないときの対策、対処法についてはこちらの記事でご紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
→ めだかが産卵しない原因とは?産卵しないときに実践した方法
初めての稚魚誕生はとても感動!小さなかわいらしい姿をぜひ見てください
冒頭でもお話ししましたが、水族館でメダカ飼育のブースを見つけ育て方を教えていただきました。
メダカが産卵してもなかなか孵化しないと悩んでいたとき、たまたま訪れた水族館。
水族館ではメダカの卵が孵化するまでを展示しているブースがありました。
産卵後何日目の卵か分けて管理されており、中にはもう間もなく孵化する卵も。
顕微鏡で見られるようになっていて、子どもより私の方が夢中になるほどです。
「これはチャンス!」
と担当の飼育員さんに卵の育て方を教えてもらい、その方法でようやく初めて卵を孵化させることができました。
カルキ抜きは?くっついている他の卵のカビが気になる、など自分でいろいろ調べて試行錯誤してみましたが、自信がなくなかなかうまくいかず疑問ばかりでした。
そんなとき水族館の方に育て方を聞いてどうすればよいのかがはっきり分かり、それから初めてメダカの卵が孵化しました。
稚魚の姿を見たことがなかったので、どんな姿形をしているのか楽しみにしていましたが、たまたま稚魚を見つけたときは感激してしばらく稚魚の観察でじっとケースの中を覗いていました。
目を凝らさないと見えないくらいの小さな透明な稚魚ですが、動きはほぼ一人前。
そんな姿にも新たな発見がありました。
初めてのメダカの孵化はとても嬉しいですね。
6月末ごろになると卵が孵化するようになりました。
6月末ごろ、メダカが卵を産んでしばらく様子を見ていると、稚魚が5匹ほど生まれました。
夏が近づくと産卵、稚魚の誕生が活発になるようです。
まとめ
はじめてメダカが産卵すると稚魚の誕生が待ち遠しくなり、なかなか孵化しないととても気になります。
稚魚が孵化しない場合、大きく関わるのは水温や日照(光が当たる)時間、メダカのフードといったことが関わっていることがあります。
まずはメダカのフードを産卵向けフードに変えて様子を見ると良いでしょう。
なかなか孵化しない場合は水温を安定させるためにヒーターを入れる、ライトを当てる時間を作るといったことを参考にしていただければと思います。
めだかの稚魚の孵化にぜひ役立ててみてくださいね。